ふたりめ うみますか?

ふたりめ うみますか?先月ひさびさに読んだ本の感想をシェアしたら、みごとにバズりました。

読んだのはこんな本↓
 

2人目準備BOOK 最新版―妊娠プランから育児まで (ベネッセ・ムック たまひよブックス お役立ち安心シリーズ)2人目準備BOOK 最新版―妊娠プランから育児まで (ベネッセ・ムック たまひよブックス お役立ち安心シリーズ)感想

二人目がほしいと思ったら二人目がほしいと思ったら感想

著者:大葉ナナコ

感想はリンク先をどうぞ。
バズリっぷりは私のFB見てね。
若手ママ食いつきよすぎだろwしかもおまえら自分の体験談多すぎだろwwでもそこ人のウォールwww
まあそんなかんじで。
 

常識を、うたがう。

子ども好きだしにぎやかなほうがいいだろうし少子化に貢献できるし、きょうだいは当然つくるものだと思っていた。
出産して、仕事復帰する直前までは。

年末にライター業を再開し、1発目がたまたま大当たりして以来依頼がイロイロ来て子どもを預けざる得なくなるくらい忙しくなって、復帰半年後に倒れた。
病院で点滴をうちながらぼんやりしてたらふっと問いが降ってきた。

「きょうだいって本当に必要?」

それから、きょうだい育児についての本を読み、なんにんかの人に聞き、一人っ子やきょうだいっ子の教え子の顔を思い返した。
2人以上のきょうだいがいるときのメリットとデメリット、一人っ子のメリットとデメリットを取材の合間に考えた。
夫と何度も話した。

そうやって今年の夏はすぎていった。
そして、息子の一歳の誕生日に結論を出した。

「私たちの家族にきょうだいは必要ない」
 

ひとりっこでもきょうだいでも

なんとなく日本の社会って、
「サラリーマンの父と専業主婦の母がいて子どもは2人以上」ということがベストな幸せモデルのように扱われている気がする。

でも私は
一人っ子として生まれ、
母子家庭で育ち、
母は娘が生後2ヵ月から働いて、私を女手一つで大学院まで行かせてくれた。

そんなじぶんを不幸だと感じたことはない。
人生はつねに楽しいもんだと思いつづけて今に至っている。

きょうだいはお互い助け合いつつ切磋琢磨し合いつつ、育つことができる。
つねに同世代がいるから喧嘩のしかたや人の距離のとり方も学べる。
でも、きょうだいのいない私から見たら、つねに比較し合い、比較にさらされ続け、親の愛が分散されてしまうのってしんどくないかなあ?とも思う。自己肯定感が歪みそうで。
あーあと遺産とか育児要員のとりあいとか、介護の押しつけ合いが大変そう。

ひとりっこは親の愛を一身に受けるから、人生を自力で生きるために必要な自己肯定感がまちがいなく図太く育つ。
独りであることを引き受けざる得ないから、孤独を楽しむことができる人になれる。
その反面、ほっとくとまわりが大人ばかりになりがちで同世代のつき合いが苦手になりがち。友達との喧嘩がうまくできなかったり、べったりになりすぎてしまったり。
社会性を育てるために、親がかなり配慮する必要がある気がする。

一長一短なんだよね。

私は社会性と自己肯定感なら、自己肯定感を選ぶ。
社会性は親の努力でどうとでもなることを知っている。
けど、きょうだいで育ったことのない私には息子とその下にできる子を平等に扱える自信がない。
気づかないうちにやってはいけないことをしている、というシチュエーションがいちばん怖いのだ。

ならば、と思った。
 

こたえは自分の中にある

専業主婦として子育てと家事だけにがっぷり10年くらいかまけるのはよしとしない。
だからといってワーママとして仕事と子育てにめまぐるしい日々もどうかと思う。

できることなら子育ても家事も仕事もバランスよく、でもちょっとあそびの余裕があるくらいで人生をやっていきたい。
いいわるいじゃなくて、それが私は好きなのです。

人の数だけ幸せの形はある。

結婚しないしあわせ。
子どもを生まないしあわせ。
きょうだいをつくらないしあわせ。

幸せの基準は世間ではなく、自分の中にある。

だから「2人目はまだなの?」ともし聞かれたら、私はこれからこう言います。

わたし、夫、息子。3人とも笑顔でいられるのは「ひとりっこ」。
それがうちのベストな家族のカタチです。