東葛地区にはかぜのこようちえんがあるさ

東葛地区にはかぜのこようちえんがあるさ松戸に越してきて以来ずっと行きたかった幼稚園に行ってきました。
『かぜのこようちえん』
野田にあります。

うちからは電車で行っても車で行っても1時間弱。
息子が生まれた時、『森のようちえん』サイトで見つけて、
「なんて私の求めているのにぴったりな場所なんだ!しかも行けなくはない。でもわざわざここまで行く人なんて松戸にはいないだろうなあ…近所でそれっぽいとこ探そ」
とあきらめた。

その後『風の子サークル』という地元の子育てサークルに入ったら、この『かぜのこようちえん』に行ってる人がけっこうな数いて、「こwれwわwww」と思った私は機会があるごとにちょっとずつ話を聞きだしてはますます行きたくなってしまった。

それでも、車持ちたくないなあとか、徒歩圏内のコミュニティを耕す努力をすべきだよなあという思いもあって、あまり考えないようにしていた。
しかし松戸市内の合いそうなところを2年かけてまわったところ、すべてイマイチしっくりこなかった。

グリーンズを介してつながっている全国の子育て仲間たちが自分の地元で子供の教育に妥協してない姿を見てきたのもあって、私もまけてなるものかーと自分の理想に妥協しない道を選ぶことにした。
アポをとって息子のたちゅと行ってみた。

行ってみてびっくりした。
子どもたちの顔に澱がない。

年長~小1くらいになると、お受験や習い事漬けの子供はとくに、大人の期待にこたえることが自分にとって一番の優先事項になってしまって、意志のないのっぺらぼうな顔になってしまう。
ついうっかり「ねえ、人生楽しい?」と訊きたくなってしまうというか。

かぜのこの子たちは人目を気にせず今その瞬間を全力で楽しんでいるというのかなあ、「わたし(ぼく)は幸せで仕方ないんだ!」というオーラであふれていた。
(ちなみに我らが風の子サークルの子たちも皆そうですヨ☆)

ああもしかしたら幼児期に習い事や受験なんかさせないで、友達とたっぷり遊ぶ機会を親が保障してあげるだけで、今の教育現場の子供の問題は9割方解決してしまうのではないかなあ…なんて思いいたる。
もちろん公立小ではのびのびと生きていけない子供のために私立小やギフテッドなどは必要なんだけれど。

園にはおくどさんがあり、月一で薪でお赤飯を炊いてお誕生会をする。
草履を推奨し、江戸川を1~2時間歩くことも。年長では筑波山に登る。
晴れた日は1日外で遊ぶ。どろけいや缶蹴りみたいな群れ遊びの時間がある。
雨の日は古民家の中で手を動かしていろいろつくる。

あー素敵だー。

シュタイナー・モンテ・レッジョ・森のようちえん…そういった舶来物の幼児教育に頼らなくても、目の前の子供をみて、社会をみて、これから50年を生き抜くために必要なことはなにか、自分の頭で考えて考えて考え抜けば自ずと必要な教育は見えてくるということか。

たった2時間だったけどこれから私は教育者として何をすべきかはっきり見えたすごい出会いだった。
我が家から通えるギリギリのところにこういう場があるということを幸せに思います。